頼りたい人、頼れる人。
2013年、2月に育休から復帰してからドタバタと過ごし、あと3週間を残すばかり。今年のテーマに掲げた「ゆ(ゆるり、ゆっくり、ゆったりと。)」とは正反対の下半期でした。さて、ドタバタの毎日の中、今年は弁護士の方と接する機会が例年より多い1年になりました。振り返って思うことを少しつぶやいてみます。
この1年、今後もずっと頼りたい!とあらためて感じる機会が多かったのですが、そう思える要素を考えてみました。
- キレキレ!
依頼側のモヤモヤをこれぞ!というキレの鋭い表現と構成でスパッと整理してもらえたとき、抱えている問題の霧が一気に晴れた気分になります。会社の方針もトントンと決まっていきます。*1
- 誠実さ・真摯さ
本当にクライアントのことを思ってくれていると感じる瞬間があるとないとでは、アドバイスを受け入れる確率が変わると実感します。説明していないのにもかかわらず自社の製品群やビジネス環境を事前調査し、これらを踏まえての提案をいただけるとき。短時間で大量の資料の隅々まで確認し、隅っこの一文から打開策を提案してもらえたとき。厳しい助言もときにはお叱りに近い言葉をもらってもビジネスを成功させたいという思いが見えることで受け入れようという気になります。
- 法律家orビジネスマン?
「法律に詳しいスーパービジネスマン」、最もお世話になっている弁護士の方を形容するならこのような表現です。条文や判例ももちろん重要なのですが、ビジネスにおける現実的なアドバイスをスピーティかつ的確にしていただき、その根拠として法律的要素を説明してもらえたほうが腑に落ちます。
- テンポのよさ
正直なところ、法務としてはタイムチャージがやはり気になります。会議が間延びしそうになると時計を何度も確認します。。*2そのような法務担当の思いを汲んでくれてか、非常にテンポよく進む会議。このテンポの重要性というのを今年は非常に強く実感しました。会議におけるテンポのよさはその後のデスクワークのテンポにつながります。頭の中がリズミカルになるというか、会議後に一気に「考える」作業が進むのです。
- はっきりとした否定も
相談しながらも自信がないケース、未熟者ゆえまだまだあります。会社としては「GO!」の案件だとしても法務としては引っ掛かりがあるとき。いつもは代案を捻り出してビジネスを推進してくれる方が、条件付きストップを明言してくれることも非常にありがたく感じました。
- オープン
本当はどう考えているんだろうか? 頼る相手の真意が見えないと「???」が増え、やりとりも増えていきます。どうしてそう思うのか、どうして他の選択肢を採用しないのか。どうして自社の案ではだめなのか。信頼関係の前提としては情報だけでなく思いも重要。その時々の考えや発言の奥底にある思いを共有することの必要性を強く感じました。
「ビジネスパートナー」としての弁護士の重みを痛感した2013年でした。本当に、勝手に心強いパートナーだと思っており、新しいビジネスの相談ができる日をワクワクして待っていたりします。
私自身、頼んでよかったと思ってもらえる仕事をしたいものです。法務スタッフが弁護士に対して思うことはきっと社内の依頼者が法務に対して思うこと。「頼りたい人」に、そして現に「頼れる人」になるべく、日々精進なのであります。