50:50のアウトプットを意識して。

2011年はかなり意識してアウトプットを継続していく予定。
そのひとつが社内セミナー。少数法務の場合、ひとり欠けるだけでもその会社の法務としてはレベルもリソースも大打撃。いつ何があってもよいように、文字として画像として様々なものを残しておきたいと思う。自分自身、こんなレベルを残しても…と思うような気もするが、それは使う人が判断すべきこと。小さな情報でも間違いでない限りは残しておこう。


そして常にアウトプットを意識していれば、どんな小さな仕事でも単なる“厄介な仕事”はないはず。「明日までに超特急でこの契約書を見て!」という場合であればこそ「時間がない中で最低限チェックすべきポイント」や「超特急の依頼を避けるために法務がとりうる事前準備」なんてネタが生まれるのだ。最近は法務相談を受けると“アウトプットのネタが向こうからやってきた!”と思えるようになってきた。厄介な相談であればあるほど、ネタの宝庫!


そう思っていた矢先、先日図書館で「セミナー講師になって稼ぐ方法【実践編】」を見つけたので借りてみた。セミナーで稼ぐ気なんてない訳だけど、社内セミナーであるからこそ、逆に受講者の時間給も含めて会社には大きな費用が発生している。社外でも有料で話せるレベルを目指して準備すべきでしょう。


早速採用!という箇所をピックアップ。

  • 難しいことをネーミングでわかりやすく
  • ネーミングのコツ
    • 下品な言葉は使わない
    • 凝りすぎない
    • 長すぎない
    • 5個くらいにとどめる
  • 一人ずつ目を合わせる
    • 壇上に立ったらまず全体を見渡し、遠くから前に視線を移していく
  • あえて間をつくる。心の中で「1、2、3、4、5」。
  • セミナー受講者のレベルを事前に把握し、知っていること/知らないことを50/50にする。
  • 最終的に参加者にどうなってもらいたいのかを考える。そこから逆算してスピーチの内容を構成していく。
  • 感動させられるエンディングのセリフを準備しておく。


ふむふむ。目線、間、エンディングのセリフなどは即実践できそう。

次回から最も意識しようと思ったのは「知っていること:知らないこと=50:50」だ。確かに自分が受講するにしても「そうそう!」と頷ける内容がないと、どんなすごいテーマでも聞いているうちに疲れてしまう。これは社内セミナーに限らず、法務系情報発信をするときも契約レビューの説明をするときも同様だろう。
何せ法務系のテーマはコムズカシイと感じられることが多いので、「そうそう、それちょっと知ってる!」や「それならできる!」と思ってもらうことがセミナー内容を実践につなげていき、リーガルリスクを実際に低減するためのポイントかもしれない。